shoooori
[#002]クリックが作るプレイ体験
「クリックして読み進めていくだけのゲームの何が面白いのか?」
アドベンチャーゲームにおけるクリック1つが持つ意味を考えたときに、まず行き着いた答えが、<クリック=時間>という考えでした。
ほかのジャンルのゲームであれば、様々なインターフェースを行き来することで、ゲーム体験が醸成されます。例えば格闘ゲームやパズルゲームであれば、キャラクターやステージの選択画面→プレイ画面→リザルト画面といった具合です。こうした時間の連続が、ユーザーにとってのプレイ体験として記憶に残ります。
アドベンチャーゲームは基本的にはクリックをしながら文章を読むだけ。インターフェースの行き来がないゲームを果たしてゲームと呼ぶのか?そういう意見もあるかと思います。しかし、確かにアドベンチャーゲームの中にも名作と呼ばれるゲームはあるのです。ゲーム制作初心者でも始めやすいジャンルとして選んだアドベンチャーゲーム。名作とそうでないゲームの違いは何なのか?
ゲームを作りながら、このジャンルの奥深さに興味が湧いてきました。
プロトタイプ版では、なぜか主人公は学生ながら用務員をやっているという設定でした。特別な設定にしなければ、ゲームのオリジナリティは出せないと思っていたのですが、結果的に無茶な設定に展開が振り回されて、勢いだけの作品になってしまっていたのです。↓
