shoooori
[#007]舞台設定を具体化する
ジャンルを「学園青春もの」と決定しても、いつの時代のどんな場所かといった設定によって描写のディティールが変わってきます。
ハピサマ !の舞台となる朝桐市は、都心まで電車で約20分、戦後に至るまで目立った発展もなかったベッドタウン、という設定にしました。田舎ではないけれど、都会ほど洗練されておらず、昔ながらの地元らしさはありつつも、大きな特徴はないため、よそ者にも寛容な街(良く言えば大らか、悪く言えば雑多)・・・といったイメージです。
ゲームの制作にあたって、ロケハンを行いました。学校、駅、商店街、河原といった場所の位置関係を検討したり、聞こえてくる音や匂いなど、その土地の空気感から設定を練りこんだりしていきました。

一次情報に触れて分かることは多く、また、仲間内でこういった活動を行うのも、同人活動ならではの醍醐味ですよね(笑)
最終的に、集めてきたパーツを配置して、地図上に落とし込んでいきました。↓

こうすることで、キャラ同士が通学途中に会うとしたらどのあたりで合流するのか?放課後遊びに行く場所はどこにあるのか?というようなディティールが詰まっていき、キャラクターのリアルな生活感をイメージできるようになっていきます。
次回は学校の設定にまつわる話を書いていこうと思います。